学パロ

 

メモ用に書いた筈なのにノリノリになった学園パロ(日本総受け)

 

※ 日本は女の子です。後年齢は実史をまったく考慮してません。
   それからここに登場した人物のみ設定公開です。

 

 

学パロ

 

設定

なんか言い忘れていましたが、中学、高校、大学という超エスカレーターな学校です。
じゃなかったら日本が中三、中国が高一の時日本が子羊になっちゃいます。お兄ちゃん大変過ぎる。
 
ドイツさんは日本に一目惚れだと思われます!
格好いいよゲルマン人!多分運動系の部活に入っています。強いです。
この前懸命にみんなの部活動を考えていて、中国さんは弓道、
の下にアメリカ→クリケットって書いて懸命に消してありました。クリケットてお前w
なんだか中学生時代にやった英語の教科書の金パのアメリカ人が「クリケット」の説明をしていたのを思い出したらしい。
だからってあの眼鏡君がクリケットてお前w
 
覚悟はできているか? オレは……うん。
はい!ラトビアァ!出しちゃった!w
純情少年。可愛いビクプル生物。なんだかいつの間にかロアシ様にこき使われています。
文字は綺麗です。でもエストニアの方が綺麗です。でも一生懸命です。
バルト三国かわゆいゆんゆん(´∀`*)
 
ラトビアと日本とポーランドは同じクラスだと思います。
本当の仲良しは引き剥がしまくってる……ポーとリトは演劇部で幼なじみです。違うクラスだけど、お弁当とか一緒。
何気日本とポーランドが仲良しだったらいいと思う。凸凹コンビ。
しかもポーはスカートとか穿いてるのでお兄ちゃんは女友達と信じてたりして。
 
 
あらすじ
 
仏とのデートでびしょ濡れになって帰ってきた日本に、お兄ちゃんとドイツの笑顔が一転、正しく地獄を見たダンテ!猫にムヒ!
イタリアは笑顔で「その服可愛いね!」
 
ヒィィ! という擬音が聞こえてきそうな引きつった笑顔で「に、日本。ど、どうしたあるか?」と尋ねれば、
「ええ、実はフランスさんがウンタラカンタラ(ウンタラカンタラは中国の耳には届きません)」と笑顔で話す日本に、
再びヒィィ! と擬音では無く声に出して、中国は頭の中で『法國!?』と叫び、顔を真っ青にし女好きな彼を思い出します。
法國 + びしょ濡れ = あっはん  という至極簡単簡易な方程式を頭に浮かべて、お玉を持っていた事も忘れてムンクの叫び。
「これならまだあのヘタレ眉毛の方がマシあるー!!」と泣き出しました。
でもどうにかこうにか中国に真実を話し終えましたが、兄はちょっと不機嫌です。では。
 
 
 第五話
 
 
 クシュ、と朝の準備をしていた日本が一度、彼女らしい小さなクシャミをした。
 どことなく赤い顔に、中国が心配気にその顔を覗き込む。昨日の夕方びしょ濡れで帰ってきてから、どうも熱っぽい。
「お前やっぱり熱あるな。今日は休むよろし。」
 昔から『法國には近付くな!』と言っていたらしい彼は、どことなく不機嫌だったのにも関わらず、その小さな咳一つで自分の機嫌等遠く空の向こうらしい。
 いいえ、大丈夫です。 という彼女の瞳は熱の所為か潤んでいて、声にいつもの凜とした気迫も無く、朝食も二口しか口にしなかった。
「何が大丈夫あるか!38度ある!」
 彼女から取り上げた温度計を見て、中国が小さくギャッと叫ぶと、慌ててもう仕舞ってしまった彼女のパジャマを引っ張り出す。
 ローファーを履きかけていたドイツとイタリアも靴を脱ぎ、急いで布団を敷き戻した。
 日本はといえば、唯ボウッとしてみんながせかせか動いてるなぁ、等と考えている。
 気が付いたら再びパジャマを身につけて、再び布団の中に居た日本は、今日は我も休むある! と主張する中国にやんわりと断りをいれた。
「中国さん、今日は大事な模試ですよね。私は大丈夫です。」
 ニコっと微笑む彼女に うー… と唸り、眉間に皺をよせつつ中国は懸命に諦めようとしている。それから棚から漢方薬を大量に持ってきて彼女の枕元に並べた。
 名残惜しい、を体現した様な様子でようやっと家から離れるも、登校中ずっと「心配ある、心配ある」と呻いていた。
 恐らく今日彼の模試は、過去最低となる事請け合い無しだ。
 
 
 ボーン、と居間の時計が鳴り、二度目だった眠りはいともあっさりと醒めてしまった。
 頭が酷く痛み、折角中国さんが作ってくれた氷枕も今やぬるま湯となって煩わしい。喉がヒリヒリと焼け付き、自然に涙がポロポロ零れた。
 どうやら熱はどんどん上がっているらしく、肢体が重くて動きそうも無いのに、間接が痛くて堪らない。
 何か呑まなくては、何か食さなければ…と身体を起こしたいのだけれども、全然動かない。
 カッチコッチという時計の音が、シンと静まりかえった部屋に大きく響き、どういう訳が孤独感を増長させる。
 と、その時、不意にぬるま湯だった氷枕が取り払われ、代わりに冷たい何かが降ってきた。ああ、気持ちいいと思うよりも前に呟いた。
 
 どうしても気になって、本格的にらしからぬが、昼休みを抜け出して戻ってきてしまった。
 実は中国がそうしているかと思ったのだが、テストの時間割が自分達と違うのか否か、彼の姿は見つからなかった。
 彼女が眠っている部屋に、音もなく入り込むと、居間の時計が鳴り思わず驚きで体を震わせる。
 小さく彼女が唸ると、その熱で浮かされて濡れてしまった瞳を開き、顔を真っ赤にさせたまま不安そうに目だけで自分の反対方向を眺めている。
 可哀想に、と何か内臓が軽く冷えるのを覚え、彼女の溶けてしまった氷袋を取るとそっと自分の右手を彼女のおでこにあてがう。
「気持ち良い」と彼女がそっと囁きやんわりと微笑むので、自分の顔がカッと赤くなるのを感じた。
 それから熱でうるんだ彼女の真っ黒な瞳が自分を捉え、不思議そうに自分の名を呼んだ。
「ドイツさん…?どうして、ここに?」
 掠れて小さくなった声色に、酷く加護心がそそられ、それ自体に再び自身で赤面してしまう。どうにも損な性格だ。
「いや…それは…とにかくオジヤを作ってくる。あと氷枕か。他に何か必要なモノはあるか?」
 屈み込んで彼女の顔を覗き込むと、なぜ自分がここに居るのかにはもう頭が回らないのか、嬉しそうに微笑んでお礼を述べた。
 
 生まれて初めてオジヤとやらを作り、新しい氷枕も作り、水と共に持っていくと、そっと彼女を抱え込んで起こして、水が入った一杯のコップを、その赤い唇にあてがう。嬉しそうに微笑んだ彼女が、自分の手の上から己の細く長い指をあてがって、そっと一口飲み下した。
 この間勢いで抱きしめてしまった彼女の体温も、今の方がグッと熱が上がって火照っている。抱き起こした時背中に回した手が、少々汗ばんできた。
「オジヤ、作ってきた。食えるな?」
 適度に冷ましてやったオジヤを蓮華に乗せ、彼女の前にそっと差し出すと、彼女は眉を少々顰めて、あの潤んだ大きな瞳で自分の顔を見上げ、小さく首を振る。
「食わなきゃ薬が飲めない。」
 諭す様に言った言葉は、悲しいかな、彼女を少々怯えさせたかもしれない。こんな時自分のきつい目つきや、生まれつき突き放したような言い方しか出来ない事が恨めしい。
 少しだけためらっていた彼女が、そっと蓮華から啄むようにオジヤを口にした。
 心持ちは雛鳥に餌を与える親鳥、初めて飼い猫が自分の手から餌を食べてくれた飼い主。
 オジヤを口にした彼女は、とろんとした瞳をちょっとだけ大きくして、驚いた表情を作った。
「…うまいか?」
 一応自分で味見はしてみたのだが、いかんせん初めて作るモノだからあまり自信が無い。
 それでも彼女は自分を見上げて微笑んだ。自然と自分の頬が緩むのを覚える。
 
 少々焦がしてしまったオジヤは、約一時間をかけて三分の二が消えた。
 それから中国が用意していた苦い薬と、自分が帰りがけに買ってきたリンゴの一欠片だけ口に含むと、再び日本を寝かせる。
 時計は既に五時間目の半分にまわっていて、恐らくテスト終了次第猛ダッシュで帰ってくる中国が後30分程で帰宅するだろう。
 その前に食器を洗っておこうと立ち上がりかけた自分を、服の裾を掴んだ日本によって遮られる。
 驚いて下を見ると、布団から顔を出した日本が、熱の所為か否か真っ赤な顔と潤んだ瞳で自分を一心に見上げていた。
「…傍に、居て、下さいませんか……?」
 掠れていたが、確かに彼女はそう呟く。耳を疑うよりも早く、自分が舞い上がるのを感じた。
 固まった自分を見上げながら、日本が恥ずかしそうに目を伏せる。弱っていて気が小さくなっているのか、それでも自分にとってはこれ以上ないって程の台詞であった。
「ああ、分かった。だから寝てろ。」
 ドカリ、と日本の横に腰を下ろし、ピトリと彼女の赤く火照った頬に手を当てる。
 やがて彼女が寝入った頃、両手に大量の買い物袋を引っ提げ肩を上下に揺らした中国と、大量の林檎を抱えたイタリアが正しくなだれ込む様に帰ってきた。
「なっ、なんで帰ってきてるか、徳國。」
 心地よさそうに寝入っている妹を起こさないように、中国が小声で尋ねる。
「担任が出張で、六時間目が自習だったんだ。だから帰ってきた。」
 明らかに目線を反らし、赤面するドイツに疑わしそうな目線で「フーン」と言うと台所に引っ込んでしまった。
「今回だけあるよ」 という台詞を残して。
 
 
 
 三日間、三日間も彼女の顔が見られなかった…!
 いつも自分に出来ることと言えば、唯遠くから見つめる事と、変な噂に反論するぐらいだった。
 これはチャンスというのか、それとも……ガタガタと震えながら柔らかな金髪を持った彼、ラトビアは噂以上におんぼろな本田荘の前に立っていた。
 学校からまっすぐ、けれどもためらいながら歩いてきて、やっとここに到着したというのに、やはり彼には勇気が少々欠けていた。
 手に持った学校指定の鞄が潰れてしまう程強く抱きしめて、もう20分近く立ちつくしている。
「ゴルァ!さっきから一体何の用あるか!今はやりのストーカーあるか!?」
 突然、もの凄い勢いで扉が叩き付けられる様に開き、中からかの『恐怖シスコン兄貴』と名高い中国が現れ、思わず叫び声を盛大に上げる。しかもその手には料理中なのか、巨大な包丁が握られていた。
 が、決して逃げはしなかった。というか恐怖で出来なかった。
「あっ、あっ、あ、ああああの!プリントを…!日本さんにプリントを……!」ひぃぃぃ!と泣き声を上げながら懸命に自分の頭を鞄でガードする。
「う?なんだ。日本と同じクラスの奴あるか。入るよろし。」
 どうやら何回も生徒会で会っているにも関わらず、彼は自分を覚えていない様だった。
 あのロシアさんについて回っているっていうだけで怪しまれそうなのだから、それが良い事なのか違うのか判断しかねる。
 取り敢えず彼は本田荘への入場を許可されたのだ。しかし!問題はこれからだ。
「こっちある。にほーん、入るあるよ。」
 まさか会えるとは思っていなくて(それほど自分が無害だと思われたのか)、ラトビアはビクリと震えると高鳴る心臓に右手を置いて、懸命に気を静める。
 言う言葉は一応考えてきた。日直だから、といって彼女にプリントを渡せばいい。ただそれだけ。
 ただそれだけ、といいつつ、手がプルプルと震えてしまうのは性だから仕方が無い。
 襖の奥から「はい」と彼女の声が聞こえ、襖が開き放たれる。
 その瞬間、折角のデモンストレーションが無に帰した。
 
「あ……ラト、ビア君?」
 ジッと自分の顔を眺めた後、彼女はやや自信なさげに自分の名を言った。
 真っ黒な髪も、不思議な、けれど綺麗な肌も大きな瞳も三日ぶりに見る彼女は、やはりとても可愛かった。
 当然だ。同じクラスだからといって、実は一度だって喋った事が無いのだから、名前が覚えられているだけで踊りたくなってしまう。
「……えっと、プリントを持ってきました。」
 鞄から束になったプリントを取り出しつつ、布団から上半身だけ起こした彼女に手渡すと、有り難う と彼女が微笑んだ。
「えっと……今日は、一人、ですか?」
 失礼な事だとは思っているらしいが、よほどラトビアが一人なのが珍しいのか、おずおずと彼女が尋ねてきた。
 慌てる様にラトビアは笑顔を取り繕ってうんうん、と頷く。
「はい、今日は一人です。エストニアもリトアニアも…ロシアさんも居ません。」
 安心してください。という意味を込めて最後の一人の名を言った瞬間、襖がガタリと音を立てた。風でも吹き込んでいるのだろうか?
 暫く今日の天気だとか、自分の家の猫がどうだとか当たり障りの無い話題をした後、数分の重たい沈黙。
「そ、それじゃぁ、僕はそろそろ……」
 もし漫画なら『ガバッ』と盛大な擬音が付くだろう様に立ち上がり、ギュッと鞄を抱き赤面する。
「はい、有り難う御座いました。」
 にっこりと微笑みお礼を述べる彼女が、立ち上がった自分を見上げた。美しい髪、綺麗な瞳。
「あっ、あ、あああの…!」
 震える声で懸命に喋りかけると、彼女は不思議そうに首を傾げ、サラサラと髪が揺れた。
「は、早く元気になって下さい!……あ、あの、学校で顔見ないと、さ、寂しい…です……」
 決死の告白は、震えてうまい言葉にはならない。情けないけれど、言えた事が逆に誇らしい。
「はい」と満面の笑みを浮かべた彼女に、風でも巻き起こりそうな程にガバリと頭を下げると、部屋を飛び出す。
 うわっ! と誰かが驚いた声も無視して、慌てて靴を履き道路に飛び出す。
 冷や汗が流れるのに、頬がカッカと熱を持って熱い。自分が言った事に思わず、ひやぁ、と声が漏れる。
 それから荘の前の坂道を一心に駆け上がっていく。
 途中、いやに巨大な薔薇の花束を持った生徒会長とすれ違った。
 
 
 
 オマケ
 
「近くを通っただけだからな!」と、それにしてはイヤにデカイ花束を持ったイギリスを前に、中国は明らかにイヤな顔をする。
 ヘタレなのだから、日本と会っても恐らく何かをしでかす事は無いだろうが、その真っ赤な薔薇の花束は、ぶっちゃけ引く。
「あ、いらっしゃいませ、イギリスさん。どうしたんですか?」
 後ろからもう大分回復して、明日には学校に出られるだろう日本が、寝間着のまま顔を出した。
 その瞬間、イギリスの挙動が明らかに不審になる。ああ、と中国は声に出さずに呻く。
「わぁ、凄い花束ですね。これからどちらに行かれるんですか?」
 まさか自分の為に彼が買ってきた、なんて思考回路は一切持ち合わせていないらしい日本は、笑顔のままイギリスの手に持たれた花束を目にする。
 流石に可哀想になった中国が、助け船を出してやろうと思ったその時、顔を真っ赤にしたイギリスは、グイと花束を日本に押しつけた。
「邪魔なんだよ。」ぶっきらぼうなイギリスのセリフに、日本は目を見開く。
「家にあって邪魔だから、持ってきてやったんだ。」
 な、何だってー!!バカかお前は!と心の中で中国が激しくツッコミを入れる。
 いくら言い訳たって、こんな酷い言い訳今時小学生だって犬コロだって使いやしないだろう。思わず眉毛をぶち抜いてやろうかとさえ思案してしまう。
 それなのに、にっこり微笑んだ日本は、嬉しいです。有り難う御座います。と真に受けて花束を手にする。
「そ、それじゃあな」
 と、全くもって何しにきたか分からないが、彼は片手を上げて立ち去っていった。
 キョトンとした日本と、可哀想なモノを見るかの様な中国を残して。