ひまわり ※ 日記で連載していた卿菊de幼女です。魔法とか幼女菊ちゃんとか、ちょっと?芸風からそれてますwww書いてみたかってんww
 
 
 
 『ほあたっ☆』
 
 
 
 屋敷中の衣服を陰干ししているのを観て回っていたアルフレッドは、ガランとしていた衣裳部屋で一つの箱を見つけた。衣装箱の隙間に落ちてしまったその細長い木箱は、長年の埃がかぶって薄汚れていたが、好奇心にあふれるアルフレッドは何の躊躇もなしに手を伸ばす。
 どんなに細い隙間でも、十を迎えたばかりのアルフレッドにとってさほど狭い場所でもない。誰も気がつかなかったその箱を拾い上げると、小さな手のひらで埃を落としていく。軽くせき込んでから木箱を開け放つと……
「で、それがただの枝だったからそんなむくれてんのか?」
 書斎にやってきた息子はふくらっつらをアーサーに向けると、木箱の中身を示した。あるのはなんの変哲もない枝っきれで、アーサーは思わず苦笑を洩らす。つまみあげると指し棒のように持つための場所が取り付けられ、金の文字で何やら先祖の名前が彫られているのに気がついた。
 どうやらただの棒っきれじゃないみたいだぞ、とアルフレッドの眼前に掲げると、彼は再び目をキラキラと輝かせる。そんな彼を膝の上に抱き上げると、書類を脇にずらして棒の先をクルクルと回す。
「さぁ、アル、願い事はなんだ?俺がこの魔法の杖でかなえてやろう」
「兄弟が欲しいんだぞ!」
 悩むこともなく即答された言葉に、思わず噴き出すのとほぼ同時に、扉の向こうで少々間抜けな爆発音が聞こえる。一瞬の間をおいてから、慌ててアーサーとアルフレッドは椅子から飛び降りて扉を開いた。
「何があった」
 廊下には白い煙がもくもくと立ち上り、外で控えていたメイド三人は目をまん丸にして立ちすくんでいる。
「お、奥様が……」
 メイドの言葉にアーサーは血相を変えて煙の中に手を伸ばすが、姿どころか声さえ聞こえてこない。大体この煙は一体なんなんだ……なんて考える間もなく、ふわふわな何かに指先があたって固まった。
 煙が晴れた先には、アルフレッドと同年代程の小さな黒髪の少女が眠っている。固まっているアーサーの背中によじ登り、アルフレッドも覗きこむ。
「まほう……?」
 弾むアルフレッドの声に反応したのか否か、少女は眠たそうな眼をゆったりと開くと、数度の瞬きをする。寝ぼけた様子でアーサーとアルフレッドを見上げ、とび跳ねるように上半身を起き上がらせた。
『ここ、どこですか?だぁれ?』
 明らかに怯えた声色で二人を警戒するものの、可愛い以外の言葉は見つからない。その服装は和装で、何から何まで小さく作られていて尚愛らしい。
「名前なんて言うんだい?俺はアルフレッドだよ」
 警戒丸出しの少女と反対に、アルフレッドは嬉しそうに声を上げる。展開に頭が追いつかないアーサーを追い越し、少女へと駆けより手をとった。
『えーと、名前は?こいつはアルフレッド、俺はアーサーだ。どこから入り込んだんだ?』
 最近あまり使っていなかった日本語を頭の中で探り声をかけると、警戒色をはらんだ黒い瞳が若干柔らかくなる。
『菊です。……不思議な瞳のお色、ビロウドでお造りになったの?』
 警戒が柔らかくなると、途端に好奇の色をあふれださせる姿に見知った人物を想い浮かべ、再び固まる。
「そうか、菊……」
 額を抑えて呟くと、アルフレッドばかりが嬉しそうに声を上げた。
「菊?俺の母様と同じ名前なんだぞ!」
 お互いの言葉は解らないものの、アルフレッドに敵意が無いと解るのか彼女は不必要な警戒はせず、ただ不思議そうに首をかしげてみせる。
 
 その場にいたメイド達に口止めすると、執事室に駆けこみ不届きにもシエスタを決め込んでいたフェリシアーノを叩き起す。
「おい、図書室ひっくり返してでもこの杖の事を調べろ!あと暫くの仕事は全部キャンセルだ!」
 ギャンギャン叫ぶ己の主を見やり、その腕の中に黒髪の少女を見つけ、嬉しそうに笑顔を向けた。菊は見知らぬ男性に抱き上げられていることも、フェリシアーノの顔が近い事にも驚き怯え、眼を真ん丸に見開き縮こまっている。
「うわぁどなたですか?奥様にそっくりですねぇ」
 アホ毛をピコピコと揺らし、フェリシアーノは呑気で楽しそうな声色を挙げた。菊は怯えを露わにフェリシアーノの視線から逃れ、アーサーの胸元へと顔を隠す。鳶色の瞳を揺らし残念がる執事を軽く叩き、先ほど早口で捲し立てた言葉をもう一度言い聞かせた。
 未だに眠たげな瞳を細め、普段はそれなり恐ろしい旦那の声色も呑気な様子で頷き、寝崩れたスーツを着直す様子も無く言われた通り資料が置いてある部屋へと歩き出した。
『ここはどこなんですか?お父様は?お母様は?』
 純粋な真っ黒な瞳は涙をたたえ、ジッと訝しげにアーサーを見上げる。菊の母親は幼少時代に亡くなったと聞いていたこともあり、思わず顔をひきつらせるとその雰囲気を嗅ぎ取ったのか、大きく開いた黒い瞳からハラリと涙が零れ落ちた。
『あぁ泣くな泣くな!……えっと、ちょっと預かっただけだから、直ぐに迎えに来るからな。ケーキでも食うか?』
『けぇき?』
 食べるという単語に反応してか、菊は頬とまつ毛に涙の粒を付けたままだが泣きやんだ。子供の頃でも菊は菊かと、内心苦笑を洩らしてアーサーの右足にひっついて歩いていたアルフレッドの頭を撫でる。二人が何の話をしているのか、言葉が解らずにむくれていた。
「アル、アフタヌーンまで菊と遊んでいてくれ。オレは残りの仕事が終わったら向かうから」
 途端顔を輝かせる息子に頬を緩め、抱き上げていた菊を降ろす。しかしそのままぺしゃりと座りこんでしまったところで、ようやく菊の杖が無いことに気が付いた。一体いつその姿が元通りになるのかも解らないのだから、杖から服、生活用品も揃えなければならない。
 アフタヌーンを済ませたら、急いで街まで行き百貨店を覗かなければなるまい。アーサーの頭の中にそういった思考がグルグルと巡っている最中、アルフレッドが駆けよって菊の腕を引っ張って立ち上がらせてやる。
「ブランコするんだぞ!」
 アルフレッド独特の人懐っこい笑顔に、言葉は通じないものの菊はつられて頬を緩める。普段菊に付きそうアーサーを見ているからか、己も一緒にゆったりと歩いているからか、小さいながらにしっかりと菊をエスコートしていく。
 運ばれてきた見たことも無いケーキに、菊は眼をキラキラと輝かせながら見つめていた。初めてこちらのアフタヌーンをした菊を思い起こしながら、紅茶に砂糖とミルクをたっぷり入れてやり、ほどよく冷めた頃に手渡してやる。
「はぁ……本当に奥様にそっくりですね……あれ?そういえば奥様は?」
 いつの間にかテーブルに入っていたフェリシアーノが呑気な声を出した。
「……それについては後で話す。で、資料は見つかったか?」
「それが全然見つからないんですよね。あと半分ぐらいあるんですが……」
 フェリシアーノは深い溜息を吐きだすと、疲れ切ったように椅子に深く座りこんだ。どれほど非現実であろうと、この少女が菊だと確信してから慌てて杖を振って『元に戻れ』と祈ってみても、菊は元に戻ってはくれなかった。元をたどればアルフレッドの『兄弟が欲しい』と、アーサーの『娘が欲しい』が重なってなったのか、それとも杖の回し方か……
 アルフレッドはこの事態をよく理解していないのか、今も幸せそうに頬一杯ケーキを詰め込んでいる。溺愛し、溺愛されている自分の母親が目の前の幼女に変わったと気が点けば、泣くのか喜ぶのか想像が追い付かない。
 見よう見まねで懸命にフォークを操りケーキを崩しながら食べている愛らしい姿を見やり、不意に『女の子が生まれていたらこんな感じか』という想いで一杯になった。クリームついてるぞぉ、なんて頬を拭ってやると冷たいフェリシアーノの視線を感じる。
「ほら、お前はさっさと資料探しに戻れ」
 シッシッと手を振られ更に睨まれ、半泣きで彼は慌てて立ち上がると駆けて行った。控えているメイド達もいったん退かせると、両側で懸命にケーキを食べている子供を眺めながらこれでもかというほどに頬を緩める。
『菊、迎えが来るまでオレの事パパって呼んでもいいぞ』
『パパってなんですか』
 ニコニコしながら話しかけると、菊は純粋に不思議そうな色をたたえてアーサーを見上げる。未だ口の周りに一杯クリームをつけたままなので、手元にあったナプキンで拭いてやった。
『あー……こっちの愛称みたいなものだな』
 アーサーの言葉に数度頷いてから、笑顔で「パパ」と呼ぶと、今度はアルフレッドの冷たい視線が降り注ぐ。その視線を片手を振って遮ると、遠くで待機していたメイド長に買い物の用意をするように言いつけた。
 
 洋服を片っ端から買い、杖も簡単にだが新調し、羨ましそうな視線のままにお菓子も両腕沢山に抱えて帰って来ると、アルフレッドも飛び跳ねるほどに喜んでいた。しかし菊が夕方ウトウトとしてきたため、抱き上げたころ、ピッタリと横にくっついて真っ青な瞳で見上げる。
「ねぇ……キクは?」
 きゅうっとズボンを握られ、思わず額に皺を寄せて言い淀む。暫くアーサーが押し黙っているのを見つめてから、肩を落として俯いた。
「菊が帰らないと、キクは帰ってこないんだね?」
 先ほどまで楽しげに菊と遊んでいた姿を思い出し、思わず苦笑を浮かべる。どうやら多少は事の経緯を理解しているらしい。足にひっついたアルフレッドの頭をグリグリと撫でてやる。最近仕事であまり構っていなかったからか、彼は素直にアーサーの掌を受け入れた。
 夕食を終えて図書室で寝入っているフェリシアーノを叩き起してから、心細げにベッドの上に座っている少女のもとへ戻った。普段使っていない菊の寝室か、アーサーの寝室につれていくか迷い、お土産のテディベアやら香水瓶が沢山並んだ菊の寝室に連れて行った。
 最初は部屋の様子に嬉しそうにしていたものの、アーサーが戻って来るまで随分と心細かったらしい。日本の子供は一人ぼっちで眠ったりしない、と幼いアルフレッドを抱いて主張した姿を思い出し苦笑する。
「なぁ、寝る前に足、解したりするか?」
 アーサーの言葉に訝しそうにしながらも頷くと、翡翠の瞳を細めて棚の上に飾ってあった香水瓶の一つに腕を伸ばす。ベッドに座る小さな姿と目線を合わせるようにしゃがみ込むと、微かな警戒を解すように笑みを浮かべる。
「固まらないように、やってもいいか?」
 暫く眼をぱちくりとさせてから、頬を赤く染めて首をふるふると振った。想像していた通りの反応に苦笑を浮かべ、滑らかな頭を撫で頬に手の甲を当てる。
「でも、今より動かなくなったら困るだろ」
 毎日マッサージを欠かすな、と現在でも言われているのだから幼い頃なら尚更だろう。眉間にぎゅーっと皺を寄せてから、菊は渋々一度頷く。それを見てからスカートを捲って白く細い足に腕を伸ばし、膝についたいくらかの傷跡を指で擦る。
 今観る彼女の足についた傷跡と同じ場所に、まだ生々しい跡がいくつも走っていた。
「……醜いですか」
 まじまじと菊の足を見つめるアーサーに、年齢にしてはあまりにもか細く感情が見えない声でささやく。見上げれば黒曜石の瞳が揺れ、瞳の下に涙の水たまりがじんわりと浮き上がる。この時代の彼女は、よく見知っている彼女よりもずっと涙もろいらしい。
「いいや」  軽く笑って香油を手に取り小さな足をマッサージしていく。最初はもじもじとしていた菊は、その香りに気がついて顔を輝かせて身を乗り出し、アーサーの掌を目線で追いかける。
「いい香りです」
 日本に香油はないのか、あってもマッサージに使わないのかもしれない。初めてマッサージしてやったときも、同じように居心地悪そうにしながら「良い香りですね」と、眉根を下げて嬉しそうに頬を緩めてみせた。
「そうか……妻も好きなんだ。よくオレがマッサージしてやってる」
「奥様がいらっしゃるんですね」
 無邪気な物言いに思わず苦笑を浮かべ、筋肉と関節を解していく。
「今ちょっと出てるからな。出来れば早く帰ってきて欲しいんだが……」
 口元にぎこちない笑みを浮かべるアーサーに対して、菊は小さな掌で両頬を包み込んで「まぁ」なんて大げさに呟いた。その動作はまるで小型な妻であり、行動や言葉の端々にその姿を見か、その度に眼で何度も追いかけて行く。
 マッサージを終えて着物を整えると、身を乗り出して頬にキスを送る。真っ赤になって「責任とってください」と言う菊に「後でな」と流した所で、小さなノック音が聞こえて来た。もじもじと顔をのぞかせたのはアルフレッドで、アーサーが手招くと唇をとがらせながらも入って来る。
「今日は三人で寝るか」
 アルフレッドを抱き上げてベッドの上に乗せると、ランプの灯りを吹き消す。窓の隙間から月光が差し込み、部屋の中は青白く浮き上がっている。
「明日はお父様、いらっしゃるかしら」
 アーサー、アル、菊と並ぶ中、菊がポツリと呟いた。
「帰りたいのかい?」
 答えられずに唸るアーサーのかわりに、アルフレッドが弾む声を挙げる。彼女は動揺したのか微かな間をあけてから、小さく「はい、お母様にお会いしたいです」と呟く。瞬時、瞼の裏で妻が微笑んだものだから、思わずアルフレッドの頭を撫でる。
「オレも会いたい」
 切なげな声色が聞こえ、小さなつむじに音を立ててキスをすると、流石に頬をパチリと叩かれた。
 
 ノックの音が聞こえ、麦色の頭を掻きながら上半身を持ち上げる。カーテンの隙間から朝日が差し込み、いつも通りの光景だが頭の芯が重く痛い。
 アーサーに呼びかけた声はいつものフェリシアーノのものではなく、どうやらメイドのようだ。彼は久しぶりに働いた所為で寝坊しているのか、それとも資料室で働き過ぎのために失神でもしているのかもしれない。
 声かけに応えようとしたところ、アルフレッドをはさんで眠っている小さな少女を見つけ、思わず小さくながら驚愕した。ああ、そうか小さくなっちゃってたんだな。と、思い出すのに少々時間を要し、そして夢じゃなかった事に溜息を吐きだした。
 欲しかった娘の気分は十分楽しんだから、いい加減優しくほほ笑むあの姿を返してほしい……。そんな事を考えながらも、身を乗り出して寝ている時ばかりは大人しいアルフレッドの頬に唇を落とす。微かにむずかるけれど、そのままゆったりとした寝息を間断なく続けて行く。菊の頬にかかった黒髪を指先で起きないように除かし、半開きになった唇に苦笑を洩らす。
 
 着崩したスーツをそのままに、盛大に漏れる欠伸も噛み殺さず、フェリシアーノは重い足を引き摺って主人の寝室の前に立った。控えのメイドはみんな見慣れたもので、フェリシアーノの格好に驚いたり口うるさく何かを言ったりはしない。大きな欠伸をもう一つし、ノックをしようと手を挙げた所でボワンと少々間抜けな爆発音が響く。
「旦那様?」
 返事が来るのも無視し、慌てて部屋に駆けこむと、固まるアーサー状況を理解出来ずに眼をぱちくりさせているその妻がいた。菊が着ている着物は、彼女がここに来た時からずっと仕えているアーサーも見たことの無い柄である。
「……あら、私、変な夢を見ていました」
 菊はポツリと漏らすと隣で眠っている息子をみつけ、不思議そうに首を傾げながらもその頭を優しく撫でる。先ほどの音でも眼を覚まさなかったアルフレッドは勢いよく体を起こすと、顔一杯に笑顔を浮かべて菊の腹部にひっしと抱きついた。
「どんな夢だ」
「それが、大人の体のまま小さい頃に飛んでっちゃうんです」
 変な夢でしょう、と声を立てて笑う菊をよそに、アーサーはこっそりと笑みを浮かべながらも蒼くなる。メイドは顔色を変えず、いつものように朝の支度を整え、菊もそれ以上気にする様子も無く着替えを済ませて行く。
「お父様やお母様に会えて嬉しかったですが、貴方やこの子に会えず心配している疲れる夢でした」
 くるくると喉を鳴らして笑うと、くっついて離れないアルフレッドのつむじにキスを送り、アルは嬉しそうに声を立てて笑う。
 
「あのこ、奥様だったんですね」
 杖の説明書らしき書物を抱え、フェリシアーノは独りごとのように呟く。書類に向かっていたアーサーは、珍しく部屋から退かないフェリシアーノを非難めいた視線で見やるが、彼はそれを恐れて逃げ出す様子も無い。
「因みにあれはカークランドの血筋の人間が、杖を向けた先の人間の時間を入れ替えられるらしいですよ」
 ふわわわ、と再び大きな欠伸をして、彼はほんの少しばかり間をあけた。
「……キス、したんですか」
「……今日一日暇をやろう」
 書類に目線をやりながらも眉間に深い皺をよせて腹の底から呟くと、フェリシアーノは喜び多め恐怖少なめな表情を浮かべて飛び上がり、そのまま部屋の外へと駆けだしていく。
 杖の行方は暫く悩んだものの、机の引き出し深くに入れて鍵をかけておいた。数週間後に思い出して何気なく鍵を開けてみた所、あった筈の杖は箱ごとどこへともなく消えてしまう。恐らく屋敷のどこかにはあるのだろうが、それ以上探る気にもなれずに関する書籍も棚の奥にしまい込んだ。
 菊は時空を跨いでから随分と機嫌が良いし、体調を崩すことも最近は減っている。日本の空気を吸い、懐かしい人々に会ったのが相当嬉しかったのだろう。窓の外でアルフレッドを抱き上げブランコに乗る姿を見やり、少女時代の彼女を思い出して思わず頬を緩めた。
 魔法とは気まぐれで、ほんの少しのスパイスなのだと本はラスト一文で締めていた。
 
 
 
ロリ菊のかわいさが身にしみて辛いので、またやりたいです!ロリ菊と変態チックアーサー!!