愛してシープ(意味不明)

 

 

英日
 
 
  愛してシープ
 
 
 
 今日二人で話をしていたのだが、何故だか彼、イギリスは酷く浮き足立っていて少しでも隙があればボウッと違うことを考えている様だった。
 そんな彼を上目遣いがちに日本はそっと盗み見ていたのだが、どうやらそれにも気が付いていないらしい。なんだか先日の瑞西とのお茶会を思い出してしまい、日本はその時と同じ様に隠れてそっと溜息を吐いた。
「……イギリスさん?」
 それなりにお付き合いしているし、何度もこうしてお話しをしている仲で、特に会話が切れる事もこんな気まずい思いをしたことも特に無かった事もあり、日本は眉間に皺を寄せそれは不安そうにイギリスの顔を覗き込んだ。
 日本のその呼びかけに、やっと意識を取り戻したのか、彼は片眉だけ僅かに上げるとその翡翠色の瞳を日本に向けた。
「何だ?」
 いつもより少々苛ついているその声色に、思わず肩を竦め慌てて「いいえ」と呟く。
 一体彼は何を怒っているのか。しゅん、と気を落として何処よりも香りが良い紅茶を一口啜った。
「あの、私そろそろおいとましますね」
 彼がいつもの革手袋を着けた指で苛々と机をトントン叩き始めたものだから、日本は慌てて席から立ち上がりそう彼に告げた。
 え? と眉間に皺を寄せ立ち上がった日本を見上げるイギリスの顔が、何だか少しばかり戸惑っている様に見え、立ち上がり荷物を取りに行こうとした日本も思わず固まる。
「……もう、帰るのか」
 あんなに苛々としていた癖に、なぜそんな事を言うのだろう……
 少しだけ首を傾け、困った様な笑みを浮かべながら一つ頷くと、そうか、と言ってイギリスも席を立つ。
「玄関まで送ろう」
 イギリスが日本の荷物を手に二人で廊下を歩く。
 いつもだったらこの少しの間だって話が絶えないのだが、やはり今日はあまりイギリスのご機嫌はよろしくないらしく、無言のままこの邸宅の長い長い廊下をただ足音だけ響かせる。
 何か気に障ることでもしでかしてしまったのだろうか、と、過去の自分の行動を考えても特に思い当たる節も無い。
 日本は一人、こんな所で思わず異文化コミュニケーションの難しさをその身に刻むのであった。
 
 扉の前まで辿り着くと、イギリスから荷物を受け取り挨拶を交わすとまだ明るい外に一歩出かけたその時、不意にグイッと腕を強く引かれイギリスの胸の中に倒れ込んだ。
「イギリスさん!?」
 慌てて上を仰ぎ見ると、結構身長に差がある所為か否か、イギリスの顔に影が落ちまるで怒っているかの様に見え日本は思わず息を飲み込む。
「スイスと、何の話をした?」
 もう一度彼の名を呼ぼうとする日本を遮って、イギリスの少々低めの声が響き日本は思わず首を縮め込ませる。
「あの……実は私、寝てしまって……」
 一瞬キョロリと辺りに目線を送ってから申し訳なさそうに日本がそう告げると、イギリスはその驚きで目を見開いた。
「寝たぁ!?な、何で寝るんだよ」
 驚きと狼狽を入り交えた声色でイギリスが思わず頭を抱えるも、その狼狽までかぎ取れない日本はその自分の瑞西邸での無礼に呆れ驚いているのだとばかり思い、赤くなり俯く。
「あの……あまりにも、その、(スイスの気候が)気持ち良くって」
 イギリスは漫画ならば背後にデカイ文字で『ガガーーン』とでも書かれそうな程激情的に驚き、その顔を真っ青にさせ後ろによろけた。
「き……気持ち良いってお前……」
 ゼェハァと肩で息をし、残りHPをカナリ少なくさせたイギリスが瀕死のままにそう呟く。今にも「不潔だー!」とか泣き叫んで駆け出してしまいそうだ。
「ええ、すっごく(スイスの天候が)良かったんです。だから、思わず……」
 イギリスが考えているのと違う意味で顔を赤くさせた日本が、己の頬を両手の掌で包み恥ずかしそうに瞼を伏せるその姿は、一見すれば「嬉し恥ずかし朝帰り」の様で、イギリスの悲しい動悸を更に激しくさせる。
 で、なんだかあらぬ方向に暴走をしたイギリスは、やっとコチラ側に向き直った日本の肩をガシッと掴んだ。
 と、同時に頭の中で何かがプツンと切れた。
 イギリスの剣幕に明らかに怯えた日本が、困った様にイギリスの名を呼ぼうと開きかけたその口に、グイッと顔を近づけるとそのまま口づける。
 驚き呆けて開きっぱなしな日本の口内に舌を差し入れ、上あごをツイとなぞると「ふっ……」と日本が甘い息を漏らして靴箱に背中を預けた。
 小さな口内で逃げ回る日本の舌をようやっと絡めとり合わせる。ザラザラとした感触と生暖かいソレが、酷く自分を高ぶらせた。
 一度唇を離すと、止まっていた空気を求める様に日本が荒い息をし、そしてまた潤んだ大きな黒い瞳で自分を上目使いで見上げてくる。
「イギリスさん……?」
 と囁いた彼の顎を指で掴み、もう一度角度を変えて、更に深く口づけた。
 先程は逃げていた彼の舌が、今度は容易く捕まり、舌を絡めたまま何度も何度も角度を変えながら深く唇を落としていく。
 いつの間にかイギリスの背中に回っていた日本の手が小刻みに震え、それでも懸命に捕まろうと何度も何度も手の位置を変えしがみつく。
 腰が砕かれカタカタと震えだした日本の足の間に、イギリスは膝を差し込み日本の身体が落ちないよう支えてやる。
 やっと唇を離すと、その唾液で潤んだ唇をペロリと舌でなぞる。
「んっ…」と、相当敏感になったのか、それだけで肩を揺らし背中を張らせた日本の首にキツク吸い付いた。
 チュッと音を立てて唇を離せば、そこにクッキリと赤い痕が残っているのを確認してから顔を至近距離で見つめ、顎に手を掛けたままジッとその瞳を覗き込む。
「日本、話したい事がある……今日は泊まっていけ。」
 言いたいことも聞きたい事も大量にあったのだが、出てきたのはコレだけだった。そして、これだけで十分だった。
 じっとその潤んだ瞳でひとしきり日本はイギリスを見つめた後、消え入りそうな声で「はい」と囁いた。
 
 
 
この話の続きはエロス
 
 
最近の私はちょっと英に冷たすぎる。とお風呂の中で考えていました。(酔ってる)
そして一つの結論に達した。それが、大人なキスだ!!(酔ってる)
べろちゅーをしたなら、きっと英だって私への怒りが収まるはずだ…!(酔ってる)
ここで風呂から上がった瞬間アルコールの所為でちょっぴり気を失い気が付いたら風呂で四つんばいになってた。
 
よし!書くぞ!……あっはっはやだ英ってばやっぱり不憫!!不憫バッチ私も欲しいー!(酔ってる)
 
そんなこんなで酔っぱらいが書き上げた小説……あれ、酔いが醒めてきたらちょっと恥ずかしくなってきた……
そして題名の意味不明さに吃驚している。あれは酔い最高潮の時に付けた題名なんだよ……orz